雪玉
男の子2人と女の子1人が、雪玉を壁にぶつけて遊んでいる。
女「紫色に当てたら優勝」
男A「えー、きついって」
その壁はステンドグラスみたいにいろんな色が使われているのだ。子どもたちの身長の10倍くらい高い壁に、男Bはすぐさま丸めた雪玉を投げる。男Aも続いて投げる。
男A「あー、惜しい」
女「茶色でもいいよ、茶色が優勝」
女の子のひと言ですぐに勝利条件が変わる。
男Bは、黙々と投げる。しばらくして、男Aの雪玉が壁の茶色か紫色のところにあたった。
女「はい、Aくんの優勝~。うちの方入るよ、うち。寒いから」
そうして3人は室内へと小走りで向かっていった。同じくらいの速さで3人は駆けた。女の子は男の子2人よりも明らかに年下だ。